2016-05-08

synergy を msvc 2015 でコンパイル

SynergyGPL の元でリリースされているフリーソフトウェア。 GPLなので自由にソースコードをダウンロードし、自由に改変し、自由に再配布できる。 ただし、開発元からのダウンロードは有料となっている。GPLのソフトウェアとしてはめずらしい。

ここでは、synergy を msvc 2015 でコンパイルした手順を載せる。ただし、GUIでの設定ツールのコンパイルには失敗している。

事前準備

ここを元に以下のソフトウェアをインストールした。 ただし、バージョンは同じではなく、新しめのものを使っている。

コンパイル

MSVC 2015 の x64 用のコンソールを立ち上げ、環境変数を設定するため以下のbatを実行
SET BONJOUR_SDK_HOME=c:\Program Files (x86)\Bonjour SDK

REM Python 2.7.11
PATH=c:\Python27;%PATH%

REM CMake 3.4.1
PATH=c:\Program Files (x86)\CMake\bin;%PATH%

REM Bonjour SDK
PATH=c:\Program Files\Bonjour SDK\Bin;%PATH%

REM WiX Toolset v3.10
PATH=c:\Program Files (x86)\WiX Toolset v3.10\bin;%PATH%

REM Qt 5.6.0 msvc2015_64
PATH=c:\Qt\Qt5.6.0\5.6\msvc2015_64\bin;%PATH%

REM git in cygwin
PATH=%PATH%;c:\cygwin64\bin
次に synergy のソースコードをチェックアウトする。 ただし、本家のソースコード2016-05-07 の時点では msvc 2015 に対応していない。 そこで代わりにこちらの vc2015-qt55 ブランチを使った。(本家のソースコードの msvc 2015 対応が完了したら本家を使うべき)
git clone --depth=1 https://github.com/sheavner/synergy.git
git checkout vc2015-qt55
コンパイル実行。 -g の後ろの数字により MSVC のバージョンを指定している。synergy/ext/toolchain/commands1.py の win32_generators に値と MSVC のバージョンの対応が載っている。 本家が対応したときには msvc 2015 に対応する数字は 12 ではないかもしれない。
hm conf -g 12
hm build
mingw32-make がないというエラーで終了する。多分、ここに載っている Qt SDK 2010.02 の中に minw32-make が入っているのだと思われるが未確認。 この時点までに作成されたものはチェックアウトしたディレクトリの bin/Release の下に入っている。 インストーラやGUIでの設定ツールは作成されていないが、コマンドラインから使えるツールは作成されていたので、ここでコンパイルは完了とする。

インストール

bin/Release の下のファイルをまるごと別のディレクトリにコピー。

これで完了。
GUIを使わない設定の方法はここに記載した。

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